【理系】成蹊理工の大学院機電系専攻が就職強い件【大手に○割】

大学受験

以前こちら↓の記事を書いているときに、成蹊大学大学院の機電系専攻の就職実績がかなり良いのを見つけました。今回はそれについてご紹介していきます。

本題に入る前に注意点です。ここでいう成蹊理工の大学院機電系専攻とは、理工学研究科理工学専攻システムデザインコースを指します。学部は学科再編されて現在は理工学科の1学科体制となっていますが、かつてはシステムデザイン学科があり、そちらが機電系の学科でした。大学院はまだ旧システムデザイン学科に対応した体制になっています。新理工学科の入学生が大学院に進学する頃に大学院の方も学部学科に応じた体制に再編するものと思われます。

2022年度の実績

では本題です。

こちらに2022年度大学院修了生の就職実績の資料があります。2022年度修了の理工学研究科理工学専攻システムデザインコース(博士前期課程)は修了生21名のうち21名全員が就職しました。資料にはその全員分の就職先も載っています。それは以下の通り。

就職先人数
沖電気工業1
オリンパス1
栗田工業1
シャープセンシングテクノロジー1
ダイキンエアテクノ1
大日本印刷1
ティーケーピー1
凸版印刷1
西日本旅客鉄道1
日産自動車1
日本アイ・ビー・エム1
日立製作所1
日立ソリューションズ・クリエイト1
本田技研工業3
三井住友トラスト・システム&サービス1
三菱電機1
森永製菓1
横河マニュファクチャリング1
楽天農業1
合計21

メーカー大手やインフラ大手だけに絞ってみても、6〜7割の学生が就職しています。大手企業の子会社も含めるとほぼ全ての学生が網羅できてしまいます。機電系院卒メーカー勤務経験ありの自分の肌感覚からするとかなり良い実績という印象です。

2021年度の実績

さて、単年度の実績だけでは物足りないので、前年の分も見てみましょう。こちらには2021年度大学院修了生の就職実績の資料があります。2021年度修了生も22名中22名全員が就職しました。全員分の就職先は以下の通り。

就職先人数
IHI1
ALA1
伊藤忠テクノソリューションズ2
エヌ・ティ・ティ・データ・ソフィア1
沖電気工業1
小糸製作所1
スズキ2
SUBARU2
東海旅客鉄道1
凸版印刷1
日本電気1
日立製作所1
ベリサーブ1
本田技研工業2
マツダ1
三菱地所設計1
ヤマハ1
横河計測1
合計22

会社の顔ぶれが多少変わっていますが、やはり6〜7割の学生がメーカー・インフラ大手企業に就職しています。

個人的な感想

就職実績を全員分公表しているような大学は数少なく、他大学との比較ができないので、もしかすると成蹊理工が特別すごいのではなく、機電系という分野の就職の強さの表れかもしれません。成蹊理工は大学受験の偏差値的には芝浦工大以外の四工大あたりと競合しています。四工大と比べると成蹊は理系就職が弱い印象も持たれがちですが、少なくとも機電系に関しては成蹊理工の就職が弱いということは全く無いと言えます。

なぜ就職が強いのかということに考えを巡らせると、修了者数の絶対数の少なさが一つの要因ではないかと思います。上記の通り、今回紹介したシステムデザインコースの修了者数は20名強です。これは成蹊理工の元々の学部の学生数が少ないことと、大学院進学率の低さ(2022年度の理工学部システムデザイン学科の大学院進学率は21.7%)のためにそのような人数になっています。人数がこれだけ少ないと、例えば就職において学校推薦による選考などでは学内での競争がほぼ発生していないものと思われます。一般的に大学院進学率が低いことはあまり良いこととして語られることはありませんが、就職の観点では有利な点があるのかもしれません。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。もしコメント等ありましたらX(旧Twitter)でのDMでご連絡いただければと思います。

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