結論
結論から申しますと、
あなたにとって一番入りやすい・通いやすいところがおすすめです!
というのが結論です。ただ、これだと身も蓋もないと思いますので、記事の後半では私の独断と偏見でピックアップしたオススメ大学をご紹介します。
その前に、「あなたにとって一番入りやすい・通いやすいところがおすすめです!」の意味するところを解説します。少々お付き合いください。
MARCH理系では大学名だけで差が出ることは無い
例えば、大手メーカーでのリクルータを経験した身としては、就職の際にMARCHのそれぞれの大学名で明確に差が出ることは考えづらいです。例えば、偏差値が一番高い傾向にある明治大学と他の大学を比較した場合、大学名だけを見て明治大学の方が良い、という印象はあまり受けません。
大学名よりも研究室や専門分野の差の方が大きい
これは一般論で、MARCHに限った話ではありませんが、理系において大学卒業・大学院修了後の進路に一番影響を及ぼす要素は専門分野と研究室です。同じ大学でも学科が違えば様相が異なってくるのは想像に難くないと思いますが、大学が違えば尚のことです。逆に大学が違っても同じ分野であれば実は進路選択の幅は似たようなものだったりします。また研究室の違いも大きく、教員の付き合いのある企業へ就職しやすくなることは自然なことですし、OBOGとのコネクションも研究室により異なってきます。そして、研究室の近しい先輩たちの進路選択からは直接的にも間接的にも影響を受けるでしょう。こうした研究室や専門分野の違いによる影響は大学の差よりも断然大きいのです。
学内での競争という要素
理系での就職には学校推薦という制度があります。トヨタが推薦制度を廃止にするなど、昔に比べるとメジャーな就職形態ではなくなりましたが、推薦を採用のメインルートに据えている企業が大手企業を中心にまだまだ存在します。そうした企業の中には大学ごとの枠が決まっていて、その枠を就職を希望する同じ大学の学生が争うという形をとる会社があります。入試の難易度と入学後の学生のレベルは必ずしも相関が強いとは限りませんが、優秀な学生がより集まる大学よりも、そうでない大学の方がこうした学内の競争が緩いかもしれません。
通いやすさの重要性
理系は可処分時間が多いに越したことはありません。実験などで授業の拘束時間が長い上に、大学で学ぶ内容は理系の進路に進む限りでは将来必要となる基礎知識ですし、成績が進路選択に与える影響も大きいです。例えば花小金井(法政の近く)に住んでる人がわざわざ1時間以上かけて生田(明治)まで通うより、近所の法政に通う方が通学時間は片道1時間くらい短く済みます。この可処分時間の差は将来的にかなり大きな差を生むことになるでしょう。
各キャンパスの立地については以下の記事をご参照ください。
独断と偏見によるおすすめ
偏差値が低い傾向にある法政大学
一般入試の話にはなりますが、「入りやすい」大学となると偏差値の低い傾向にある法政大学がオススメです。個人的に注目する学科は理工学部電気電子工学科と生命科学部環境応用化学科です。どちらも河合塾偏差値52.5とMARCH理系最下限である一方で、前者は一般に工学系で就職が一番強い分野である電気電子工学の学科、後者は生命科学部にありながら中身は他大学でいうところの工学系の応用化学科と同等であり、こちらも就職の良さが期待できます。
都心の立地の中央大学
理工系大学のキャンパスで一番立地がいいと言っても過言ではないのが中央大学(後楽園キャンパス)です。東京ドームのそばにあり、東京あるいは周辺に住んでいる方ならどこからでも通いやすいでしょう。
一番郊外の立地で賃貸相場が激安の青山学院大学
理工学部が設置されている青山学院大学相模原キャンパスでは、かつては人文社会科学系学部の1・2年生も学んでいました。それらの学部が完全に青山キャンパスに移転して以降、ワンルームの賃貸相場がかなり下がっています。賃貸物件を借りて下宿する場合、キャンパスの近くの物件をリーズナブルに借りやすいでしょう。
最後に
もしここで言及した以外の要素で何かこだわりがあれば、そちらが優先されることはいうまでもないことです。そうでない場合の一つの考え方として、上記内容が参考になれば幸いです。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。もしコメント等ありましたらX(旧Twitter)でのDMでご連絡いただければと思います。質問箱(マシュマロ)への質問も随時受け付けています。
大学選びの際には大学図鑑を一読されることをおすすめします。大学の雰囲気がよく分かるので、これを読んで「いいな」と思った大学を選ぶのも良いと思います。(理系の就職については眉唾な記述も散見されるのでご留意ください。)
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