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芝浦工業大学のグローバル教育がすごい件

大学受験

先日芝浦工大について調べていた時、同大学のグローバル教育環境がなかなか良いと思ったのでご紹介します。

工学部 先進国際課程(Innovative Global Program: IGP)

工学部には2020年度から英語で修了できる先進国際課程が設置されています。理工系のオールイングリッシュプログラムは他に早稲田や上智にもありますが、まだまだ珍しいですね。このプログラムは工学部がカバーする工学系の広い領域から専攻を選ぶことができます。

引用:https://igp.shibaura-it.ac.jp/academics/curriculum.html

特筆すべきは、1年次から指導教員がつき研究に取り組むというある種のエリートプログラムになっていることです。(一般的に指導教員がつくのは研究室配属のある3年か4年から。)単に英語で教育を受けられること以上のメリットを持つプログラムと言えます。

1 年次 指導教員の研究室で、教員や大学院生の指導を受けながら 最先端研究に従事
2 年次 異なる分野の研究室で 2 ヶ月程度ずつ研究を行う Lab rotation 形式で、幅広い知識と俯瞰的な視野を身につけます
3 年次 卒業研究を行う研究室で、大学院生と主導的に研究を進めます
4 年次 大学院生や同級生との論文執筆、国際会議での発表を目指します また、
4 年次後半から大学院での海外留学に向けて準備し、大学院教育 (理工学研究科 国際理工学専攻)とシームレスに接続します

https://www.shibaura-it.ac.jp/faculty/engineering/igp/

また、プログラムには多くの外国人教員が所属しており、まさにグローバルな修業環境が整っている印象です。

ネックなのは、他大学のオールイングリッシュプログラムも同様ですが、国内の普通の高校生が受けるには少しハードルが高いということです。出願にはTOEFLやIELTSなどの外部試験の結果が必須ですし、英語での面接や口頭試問もあるようです。海外大志望の受験生の併願先としては適していると思いますが、国内大学一般入試はもちろん、総合型選抜などとの併願でも英語の対策が増える分だいぶ負荷が大きくなってしまいそうです。

システム理工学部 国際プログラム

続いては、システム理工学部の国際プログラムです。こちらは国内の普通の高校生が現実的に目指しやすいプログラムになっています。何より大きいのはプログラムへの選抜が入学後に行われるということで、入試でのハードルがないことです。プログラムの内容の特徴としては、専門科目を英語で履修、1セメスター以上の海外留学、そして英語で卒業研究に取り組むということになっています。IGPのようなプログラムで大学に入学していきなり全て英語で学んでいくということがそもそもハードルの高いことですが、このプログラムは英語での学修に移行しやすいような制度設計になってる印象を受けます。それでいて最終的に英語で卒業研究ができるレベルまで達するのは申し分ないですね。

公式で推奨されているわけではないのですが、個人的にはこのプログラムを経ると、海外大学院進学における英語力、心理面などなど色んな観点からのハードルがかなり下がるような気がするので、学部では国内大学に進学せざるえないが院での海外大進学を目指す、という人にとってもちょうど良いプログラムなのではないかと思います。

語学研修

主に長期休暇中に開催される2〜4週間の語学研修プログラムはたいていの大学で用意されているものと思いますが、芝浦工大はそのラインナップの豊富さが特徴的です。下図は2023年度夏期のプログラム一覧です。理工系でここまで用意されている大学は中々ないと思います。

https://www.shibaura-it.ac.jp/albums/abm.php?d=4958&f=abm00025581.pdf&n=%E3%80%90%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%80%91%E2%98%85%E8%AA%9E%E5%AD%A6%E7%A0%94%E4%BF%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%85%A8%E4%BD%93%E8%AA%AC%E6%98%8E%E8%B3%87%E6%96%99%2823%E5%A4%8F%29web%E6%8E%B2%E8%BC%89%E7%94%A8%E2%98%85%E2%98%85%E2%98%85.pdf

グローバルPBL

グローバルPBLは海外協定校の学生と一緒に取り組むPBL(Project Based Learning)プログラムで、プログラムによって海外協定校に渡航するか海外協定校の学生が国内に来訪して実施されるようです。いずれにせよ、バックグラウンドの異なる海外の学生と英語でコミュニケーションを取りながらプロジェクトに取り組むのは非常に良い機会だと思います。基本的には学科単位で数多くのプログラムが開催されており、これもまたおそらく他大学では類を見ない充実度かと思います。

海外インターンシップ

なんと大学が提携しているインターンシップ先がいくつもあり、夏季休暇期間中に派遣プログラムが組まれているようです。インターンシップ参加レポートを読む限りは、純粋なインターンシップというよりは研修的な内容のようですが、これもまた良い機会ですね。ただ、インターンシップに関しては、国内であっても実務を経験できる機会があれば、そちらの方が個人的には有意義だと思います。グローバルの文脈でも日本での勤労文化を体験していることのメリットは大きいでしょう。

交換留学

一般的に大学在学中の長期留学といえば交換留学を指すのではないでしょうか。どの大学にも交換留学制度はあるものと思いますが、例えば総合大学ではカリキュラムの都合もあったりして理工系の学生が利用するのは珍しく、また、理工系学生が派遣されることが企図されていない協定校もあったりするものです。芝浦工大のような理工系専門の大学の場合、当たり前ですが理工系学生の派遣・受入のために協定が結ばれているため、大学のネットワークの恩恵をそのまま受けることができます。

国際学生寮

大宮キャンパスには入居者の日本人学生と留学生の比率がおよそ1対1の国際学生寮があります。最近こういう形態の国際交流を目的とした寮は増えている印象がありますが、理工系大学としては珍しいのではないでしょうか。こうした寮の存在だけでなく、芝浦工大は留学生の受け入れも積極的に行なっているので、日々のキャンパスライフにおいて国際交流ができる機会があるのは非常に良い環境だと思います。

毎日学べる英会話

毎日学べる英会話とは芝浦工大のキャンパス内で開講されている英会話教室です。今はオンライン英会話のサービスが発達してそれらはいつでもどこでも受講料も安く受けることができますが、やはりリアルの場でのメリットはあるように思います。また、大学生であればどのみちキャンパスに行くわけなので、空きコマなどに気軽に受講できる体制が整っているのであれば、むしろオンライン英会話より参加しやすいのではないでしょうか。

おわりに

正直なところ、充実したグローバル教育のコンテンツの数々に圧倒されてしまいました。元々伝統ある工業大学として専門分野の教育内容には信頼があるわけで、それに加えてこうしたプログラムの数々の恩恵を受けられるのであれば、芝浦工大を選ぶ理由として十分ですね。自分ももし高校生に戻れたら芝浦工大を志願したいくらいです。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。もしコメント等ありましたらX(旧Twitter)でのDMでご連絡いただければと思います。質問箱(マシュマロ)への質問も随時受け付けています。

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