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日本大学理工学部にてドイツ名門工科大学とのダブル・ディグリープログラムを発見!

ドイツ大学院

日本大学理工学部について調べていたら、興味深いプログラムを見つけました。

それはドイツのダルムシュタット工科大学(TU Darmstadt)との交流提携による、修士課程のデュアル・ディグリープログラム(ダブルディグリープログラム)です。対象の専攻は土木工学専攻,交通システム工学専攻,建築学専攻,海洋建築工学専攻ですが、この4専攻以外も応相談とのこと。

この画像は下記リンクからDLした募集要項の一部のスクリーンショットです。
https://nucst-admission.jp/gr/CDT_SEL_DTL.aspx?i=245&p=1

TU Darmstadtといってもピンとこないかもしれませんが、ドイツの名門工科大学群「TU9」の一角で、世界大学ランキング類ではそこまで上位ではないもののドイツ国内では確実にトップクラスの工科大の一つです。ドイツは日本と違って一極集中的な国ではなく、各地方に有力大学が所在する感じなので、地方での立ち位置なんかも含めて考えると、日本での旧帝大工学部くらいのイメージといってもそう間違ってはないと思います。ちなみにドイツでは総合大学に工学部が設置されているケースが少ないため、ドイツのトップレベル工科大学≒ドイツのトップレベル工学部となります。

日大理工も日本有数の理工系伝統校ですが、それに加えてドイツの名門工科大の学位が取れるチャンスというのはすごく可能性が広がるような気がします。例えば、ドイツでの就職のチャンスが出てくるかもしれません。ドイツの大学の学位を持っていることは当然ドイツでの就職に有利になりますし、ドイツは(取得学位の意味での)「学歴」社会ですので、修士号の価値が日本以上に高いです。ビザのハードル1が多少あるかもしれませんが、ドイツでの就職ができたら日本で修士卒で就職するより高給かつWLBに優れた職場で働ける可能性が高いでしょう。

ちなみに、ドイツではインターンシップなどで学生期間中に職務経験を積むのが一般的で、むしろそうしないと修了後に就職先を見つけるのは困難になります。ドイツにおけるインターンシップとは日本での一般的な就活でのインターンシップとは違って、普通に業務に従事し、職歴として履歴書に書くこともできます。しかも学生ビザに含まれる労働許可でできるので、採用されれば留学生でも問題なくできます。学位取得のための留学の間にインターンシップなどもこなすのはなかなかハードですが、もしドイツでの就職を目指すならやっておきたいところです。

また、ドイツでの博士課程への進学は就職に比べるとハードルが下がります。このプログラムでドイツ側の指導教官がつくはずなので、入試的な意味でのハードルはクリアしやすくなりますし、博士課程の学生として進学が決まればビザは発給されるので、就職と違ってビザのハードルもありません。このプログラムのメリットを一番享受できるのはこのルートかもしれませんね。

このプログラムを見つけて、興奮して一気にここまで書いてしまいました。今ドイツで大学院生をしている身としては、もし学生に戻れたら参加してみたいですね(笑)今後、こういうダブルディグリー系のプログラムもチェックできたら当ブログで紹介していきたいと思います。

最後にプチ情報。このプログラム、往復航空券が支給されるのですが、昨今の円安・航空運賃高騰の情勢においてこれは地味に助かりますね。どうやら日大理工の他の交換留学プログラムなんかでも同様に支給されるようです。なかなか太っ腹な制度だと思います。

  1. アメリカと違って、就職先が見つかってもビザが発給されず…ということはないのですが、ドイツでは一般に修了してからの就職活動に多少時間を要するので、その間ビザがなければ日本にいながらドイツでの就活を進めるなどハードルがあるかもしれません。例えばドイツでは大学を卒業してから就職準備ビザが発行(学生ビザから切替)されたりするのですが、その辺のビザの都合がこのデュアルディグリープログラムでどうなるのかはちょっと分かりません。 ↩︎
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