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【雑感】大学不本意入学を決めた理系大学生へのお節介アドバイス

大学不本意入学 アドバイス 大学受験

基本方針

高成績のキープ

不本意というくらいなら首席を目指してほしい。首席を取れれば儲けもの、取れなくても自分より上がいるということで、もうそこは不本意な入学先とは言えなくなるだろう。そして、しっかり勉強して良い成績を取っていれば、研究室も好きなところを選べるだろうし、院試で外部の大学院に行くことも容易である。就活も有利になる。

専門とする分野をなるべく早く決める

あなたが入学した学部学科が特定の分野を学ぶことがすでに決まっているなら良いが、決まっていないならできるだけ早く決めた方が良い。広く浅く学ぶことも素晴らしいが、自分の専門はこれだ、というものがないと今後の進路を主体性を持って選ぶことが段々できなくなっていく。さらに海外留学も考えるならば出願要件にも関わってくる場合があるため、専門分野を中心とした履修科目もよく考えなくてはいけない。そのためにも早く専門分野を決めた方が有利なのだ。

英語

大学受験の時と違い、あなたにとって英語はもう主要科目ではない。ただのスキル・ツールだと認識する。ツールを使うにあたっては、それが苦手かどうかはあまり言っていてもしょうがない。どれだけ継続して取り組めるかがカギとなる。英語だけをやることにあまり意味はないが、あなたが大学で専門性を身につけた上で英語ができると、日本国内では院試でも就活でも有利に働き、また、活躍のフィールドを世界中に広げることにもつながる。

留学という手段

どうしても日本の偏差値に基づく大学序列が気になるなら、海外に行ってしまうことが一つの解決策である。例えば日本にいるあなたがドイツの名門大学を知らないように、一旦日本から出ると、日本の大学序列などほとんどの人は知らない。どこの大学か、よりも、大学で何をしたか(わかりやすい例としては大学での成績)の方がよっぽど影響するのである。

ちなみに留学と言うと、多くの人は英語圏への留学をまず思い浮かべると思うが、欧州を中心に英語圏以外の国でも英語で修了できるコースが多くあり、英語圏では考えられないくらい学費が安い国も多い。ひとまずは英語さえできれば選択肢はたくさんある。

心構え

実際のところ、あなたが行けなかった大学とあなたが行く大学の差はあなたが思っているほど大きくない。あなたのとる道、行動によっては全く無いと言ってもいい。少なくとも、あなたが不本意入学先で上記の努力をできれば、あなたが行きたかった大学で学歴に満足して並の学生生活を送った場合より将来は明るいだろう。

今後は大前提として、自分の人生の評価は自分が決めるもの、ということを忘れないようにしてほしい。それを他人に委ねると一生幸せにはなれない。そうはいっても、入学するA大学より行けなかったB大学の方が偏差値は高いし、卒業生は大手企業に多く就職するし、難関試験の合格者も多いし、世間の評価はB大の方が高いじゃないか、と思うかもしれない。しかし、その「世間の評価」とは大学に向けられたものであってあなた個人に向けられたものではない。不本意入学というくらいだからまだピンと来ないと思うが、B大に行った場合のあなたとA大に行った場合のあなたの評価はどれだけ変わるだろうか。どこの大学を出たかというのは一つの属性に過ぎない。

一つのアプローチとして考えてほしいのは、あなたが将来進みたい世界ではその属性はどんな意味を持つだろうかということだ。確かに世の中にはそれだけで何かを判断する世界もまだあるだろうし、そういう人たちもたくさんいるだろう。しかし、それらはあなたの進む道にどれだけ決定的な影響を及ぼすだろうか。実際はまだ分からないのに家庭や学校、そして大学受験界隈で語られる意見だけを聞いて「影響があるに違いない」と信じていないだろうか。行く大学に不足があると決めつける前に、自分の進む道を明らかにして、その道に進むために本当に必要なことをやっていこう。

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