本記事では特にデータや文献には基づかず、完全に個人の感想として述べていきますのでご了承ください。
某YouTubeチャンネルで法政大学理工学部と芝浦工業大学どっちが良いか的な話題が出ていました。MARCH理系と芝浦工大、あるいは上智理工と理科大、他にも色々とありますが、この総合大学の理系と理系単科大学(理系総合大学と言った方が良いかもしれませんが、便宜上こう呼びます)の比較の構図で思うところがあります。以下、法政理工と芝浦工大を題材として述べていきます。
ネット上で見る意見として、専門性を磨くなら芝浦工大、文系就職も視野に入れるなら法政、研究力を重視するなら芝浦工大、遊びたいなら法政、男子なら芝浦工大、女子なら法政…などがあります。(例に挙げた最後の二つについて、令和になってもこんなことをサラッと発してしまう感覚を持つ人がいることには驚くばかりですが、これは本題ではないので置いておきます。)
これらの意見の背景として感じられるのは法政理工が芝浦工大より勉強や研究にあたっての環境が劣っているという認識です。例えば最初の意見を言い換えると、芝浦工大に対して法政は専門性を磨くにあたって不足がある、ということになります。それは果たして事実でしょうか?何か根拠があるのでしょうか?教員数、就職実績、科研費、院進学率、など考えうる指標はありますが、それらに決定的な差があるかどうか私には分かりません。そもそもそれらの指標が判断材料として正しいか、比較可能かどうかという問題もあります。多くの人は単なるイメージだけで語っているように思えます。
そういうイメージがある、という話には私も同意します。上記のような意見が多く見られることが何よりの証拠になります。しかし、たちが悪いのは、あくまでイメージの話であることを認識せずに、それが事実であるかのように述べることです。ここで一つ想像してほしいのは、仮に世間の多くの人が上記のようなイメージを持っているとして、例えばメーカーの技術系採用担当者はそのイメージで応募者を判断するでしょうか?私はそれは無いと思います。なぜなら多くの会社では芝浦工大のみならず法政理工出身の方も技術者として活躍しているからです。法政理工が専門性を磨くにあたって芝浦工大に比べて不足がある環境だとは思っている人は少ないでしょう。(もちろんこの話も私の主観の域を超えませんが…)
さて、この2校の比較について私の結論は、国公立理系vs私立理系記事と同様またしても身も蓋もないのですが、どちらも素晴らしいから好きな方に行きましょう、です。
最後に補足ですが、大学をイメージで選ぶこと自体は悪くないと思っています。MARCHブランドに魅力を感じるのも工業大学の質実剛健なイメージに惹かれても良いです。しかし、「就職が良さそう」とか「研究に力を入れてそう」といったイメージには注意が必要です。それらのイメージは眉唾物だと分かった上で判断してください。(そのイメージのおかげで親が進学をすごく喜んでくれる、のようにイメージ自体にメリットがあるなら眉唾だって構わないのですが。)
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ついに、比較記事を書いてみました↓
他にも各大学の比較記事があります。こちらのカテゴリー「どっち行く?」から是非ご覧ください。
それぞれの調査記事もあります↓
他にも私立理工系各大学について調べた記事があります。こちらのカテゴリー「理工系大学調べてみた」から是非ご覧ください。
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