海外大学院留学をしたい!と思ったけど、何から始めていいか分からない!という方に向けて、ドイツ大学院留学経験者の私が考えるまずやるべきことを紹介します。
私のドイツ大学院受験についてはこちら↓
留学が決まったら…日本から持って行った方がいいものについての記事はこちら↓
海外大学院留学についての概要(必要なもの・スケジュール)を知る
まずは留学を実現するために何をいつまでにしなければいけないのか大まかに把握しましょう。
出願に必要なもの
基本的に海外大学院の出願に際しては、
- 大学の卒業証明書と成績証明書
- 語学(英語and/or現地語)の証明書
- CV(履歴書)
- Motivation Letter(志望理由書)
- 推薦状
が多くのコースで共通して求められます。他にエッセイやGRE・GMATといった試験のスコアなどが必要なところもあります。
選考においてインタビューや筆記試験を課すコースもありますが、書類選考のみで合否が出るところが多いです。書類選考だからといって簡単な訳ではないですが、出来そうな気がしてきませんか?
ちなみに出願に使用したMotivation Letterの内容について下記note記事(有料100円)にて公開中です↓
大まかなスケジュール
多くの国においては秋に新学年が始まります。春からの入学を受け入れるコースもありますが、基本的には秋入学を目標にして準備を進めていくといいでしょう。秋入学の出願締め切りは国や大学、コースによって色々とありますが、ドイツの場合は2月から6月くらいのところが多かったです。
出願締め切りまでに上記のものを用意できるように計画を立てていきましょう。
もっと調べる
より詳しい概要を知るためには「最新版 大学院留学のすべて 入学後絶対後悔しないための10のステップ」を一読されることをオススメします。
Webで検索すれば色んな情報が得られるのですが、玉石混交なので、最初に本書で基礎情報を得てから自分の事情に合った情報を探していくといいでしょう。
ドイツ留学に関してはドイツ留学ラボに色んな体験談や解説記事が充実しています。
どんな大学・コースがあるか調べる
海外大学院留学で見落とされがちなのは、大卒資格さえあれば基本的に世界中のどこの大学院でも出願できる可能性があるということです。海外留学というと真っ先にアメリカなど英語圏の行き先を思い浮かぶと思いますが、英語圏以外にも英語だけで修了できるコースがたくさんあります。強いこだわりがなければ複数の国を検討した方が良いでしょう。
まずはどんな国にどんな大学、どんなコースがあるかを調べてみてください。単純に分野や国名でググってもいいですし、studyportalsやFindAMastersなどの専門の検索サイトなどを使ってもいいでしょう。
各コースの出願要件や出願スケジュール、修了期間、学費などを調べる
大まかに興味のある分野や大学が絞れたら、各大学・コースのサイトまで見てください。この時点ではブラウザの翻訳機能を使って日本語で読んでいけば十分です。基本的にコース単位で問い合わせ先が載っているはずなので、もし疑問点があれば直接問い合わせてみてください。
ちなみに、海外大学院留学に関して、この「直接問い合わせる」という行為はとても重要なことです。例えば出願要件と自分の条件が微妙に合わなかったりした時に、相談してみると意外とその条件でもOKだったり、代替案を提示されてそれを満たせばOKだったりすることがあります。(もちろんダメな場合もあります)迅速な対応や色良い返事が必ず期待できる訳ではないのですが、問い合わせ自体はウェルカムなはずなので、どんどん問い合わせてみましょう。ちなみに、日本の感覚では信じられないくらい対応が遅かったりするので、余裕を持って問い合わせてください。
各コースについて確認しなければいけないのは、出願要件(どの分野での学士号が必要か、語学要件、必要な書類など)、出願スケジュール(出願開始日、締め切り日など)といった出願に必要な情報の他に、修了期間(2年が多いが、1年半や1年というところもある)、学費その他費用も要チェックです。こうした情報はエクセルなどで一覧表にまとめていくと良いでしょう。
こうして自分が出願できるコースを把握し、志望コースを決めていきます。
費用の工面
私は結局奨学金なしで留学したので多くは語れませんが、まずは奨学金を調べましょう。大きく分けて日本学生支援機構(JASSO)が提供する奨学金など日本の機関によるもの、留学先の国の機関が提供するものがあります。(JASSOが海外留学のための奨学金の情報をまとめているので是非ご参照ください)後者について、ドイツの場合はドイツ学術交流会(DAAD)が日本人向けの奨学金を提供していて、そのうち「留学奨学金」というのが修士号取得を目指す人のためのものです。こうした奨学金が取得できれば持ち出し無しで留学が可能になります。奨学金への出願は大学院への出願より早かったりするので、そちらの出願準備についても計画を立てましょう。
また、興味のあるコースに通うのに実際にいくらかかるのかを一回計算してみましょう。英語圏や日本に比べると信じられないくらい学費の安い国もあるので、自費でもなんとかなるかもしれません。
語学(英語)要件を満たすための準備
このフェーズはもう出願準備の範疇ですが、よっぽど英語が得意でなければここが一番時間がかかると思います。上記と並行しながら進めていくと良いでしょう。
まずは、どの英語試験を使うのかを決めます。出願に使用できる試験としてはTOEFLやIELTSがメジャーで、大抵どの大学でもこの2つは使えるはずです。ドイツの英語開講のコースではCEFR B2レベル(IELTS6.5、TOEFL iBT 79)以上を求められるところが多かったです。このレベルをクリアしていれば多くのコースに出願できると思います。
受験料が高い試験が多いので、少ない受験回数で目標スコアを取得できるように頑張ってください。
英語については以下の記事もご参考ください。
あとは出願に向けて準備していくのみ!
ここまで出来たらあとは出願に向けて進むのみです。秋入学の場合、目安として前年の夏くらいまでにここまで済んでいると以降の作業を余裕を持って進められると思います。この後も各種書類の作成など骨の折れる作業が待っていますが、なんとか出願まで諦めずに頑張ってください。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。もしコメント等ありましたらX(旧Twitter)でのDMでご連絡いただければと思います。質問箱(マシュマロ)への質問も随時受け付けています。