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上智大学理工学部に新学科設置(構想中)!

大学受験

週末に、個人的なビッグニュースが飛び込んできました。

世界を舞台にGXを牽引する次世代リーダーを育成 全授業を英語で行う理工学部「デジタルグリーンテクノロジー学科」開設へ

世界を舞台にGXを牽引する次世代リーダーを育成 全授業を英語で行う理工学部「デジタルグリーンテクノロジー学科」開設へ|上智大学
上智大学公式サイト。上智大学は、日本最古のカトリック大学として、”For Others, With Others(他者のために、他者とともに)”という教育精神の下、総合大学の強みを生かした教育・研究活動を東京の中心部・四谷のグローバルワンキ...

上智大学理工学部に、新たに「デジタルグリーンテクノロジー学科」が開設されるようです。これは、2008年の現行3学科体制への再編、2012年の英語による学位取得コース開設に次ぐ、大きな変化となります。

まず、上智大学理工学部について馴染みのない方も多いかと思いますので、基本情報については以下の記事をご覧ください。

新学科の概要

ニュースリリースや公式サイトによると、概要は以下の通り。

  • カリキュラム:すべて英語で提供
  • 開設予定:2027年4月
  • 定員:50名(うち半数は留学生)
  • 学びの領域:データサイエンスやデジタル技術を中心に、電気・機械・生物・化学などの理工学分野を複合的に学ぶ
  • 教員数:10名
  • 授与学位:学士(工学)
  • 入学時期:4月(春学期)および9月(秋学期)の年2回
  • 選考方法:書類選考により選考予定
  • 4月入学生の入試方式:4月入学生は、推薦入学試験(公募制推薦、指定校推薦、教育提携校推薦)、カトリック高等学校対象特別試験、イエズス会高校特別入学試験も実施予定。一般入試の実施については検討中。

既存コースとの関係と学科の特徴

機能創造理工学科の宮武昌史教授のポストによると、新学科は現在の理工学部英語コースである「グリーンサイエンスコース(物質生命理工学科に対応)」および「グリーンエンジニアリングコース(機能創造理工学科に対応)」を発展させた形となり、これらのコースは新学科の開設に伴い廃止されるようです。

新学科では「データサイエンスやデジタル技術」がカリキュラムの中心となるため、情報理工学科の領域もカバーされることが明確に示されています。つまり、新学科は、上智大学理工学部の3学科(物質生命理工、機能創造理工、情報理工)の学びを統合した形になると考えられます。公式発表にある「電気・機械・生物・化学など既存の理工学分野の複合的な学びを提供」という説明とも一致しています。

そのため、「今までの理工学部に無かった全く新しい分野を学べる学科」というよりは、理工学部全体をカバーする新しい英語プログラムというイメージのほうが近いでしょう。

理工学部の規模への影響と今後の展望

新学科の定員は50名と比較的小規模ですが、現在の理工学部全体の定員(300名台)と比べると、1割以上の規模拡大となり、学部全体への影響は大きいといえます。

また、教員数は10名とのことですが、既存の理工学部の教員のみで運営するのではなく、新たな教員が加わる可能性があるため、どの分野の教員が増員されるのかも注目ポイントです。全国的にも規模の小さい理工学部のひとつである上智大学ですが、こうした拡充の動きはポジティブな変化といえます。

入試方式の特徴

特筆すべきは、4月入学が可能で、日本の高校生が一般的な進学ルートで受験できる点です。理工系の英語プログラム自体は他大学にも少ないながらも存在しますが、上智大学の既存の英語プログラムを含め、多くは通常の高校生が受験しづらい条件を伴っています。

しかし、新学科では4月入学が可能でかつ、従来の上智大学の入試方式と同じ方式で受験できるルートが設定されることが画期的です。これにより、国内の高校生がよりスムーズに英語で学ぶ理工系学科へ進学できる道が開かれます。ただし、現時点では一般入試の実施は未定で、いわゆる推薦型の入試方式を実施するとのこと。一般入試を考えている人にとっては残念な方針ですが、おそらくは新学科を志して入学して欲しいという考えがあるのでしょう。

まとめ:今後の注目ポイント

今後、特に注目すべきポイントは以下の3点です。

  1. カリキュラムの詳細:データサイエンス・デジタル技術を中心とした幅広い理工学分野の学びがどのように実現されるか。
  2. 教員の増員と研究分野:新たな分野の専門家がどの程度参加するのか。
  3. 入試制度の詳細:一般入試が実施されるかどうか、他の入試方式の詳細や各方式の募集人数

理工学部の新たな展開として、今後の発表にも期待したいところです。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。もしコメント等ありましたらX(旧Twitter)でのDMでご連絡いただければと思います。質問箱(マシュマロ)への質問も随時受け付けています。

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