はじめに
共通テストの自己採点を終えて、「国公立大学はもう無理かもしれない…」と思ってしまっていませんか。
しかし、日本全国には多様な国公立大学があり、難易度もさまざまです。それぞれの大学には特色があり、学べる内容や環境の魅力も違います。
志望校を広く検討し、出願戦略を工夫することで、国公立大学への進学の道は十分に残されています。
本記事では理系受験生の方を念頭に置いて:
- 国公立大学のメリットを再確認し、諦めるべきでない理由
- 難関国公立にこだわらず、選択肢を広げることで見えてくる道
について解説します。
国公立大学進学のメリットを再確認しよう
国公立大学を目指した理由を思い出してください。国公立大学には一部の大学に限らず、全ての国公立大学に共通した多くのメリットがあります。
学費の負担が軽い
なんといっても一番の魅力は学費の安さでしょう。東大の学費値上げのニュースが話題になりましたが、昨今は私大理系も値上げのトレンドがあり、国公立大学と私立大学の学費の差は基本的には縮まっていません。
大学院進学率と就職での扱い
国公立大学は同じ偏差値帯の私立大学と比べると大学院進学率が高い傾向にあります。また、企業の採用では、「国公立大学」というだけで偏差値の高低による大学群とは別に、採用したい大学群として扱われているような感覚があります。
「難関国公立」にこだわらず、選択肢を広げよう
「難関大に届かないなら国公立は諦める」という考え方はもったいないです。以下のポイントで選択肢を広げてみてください。
二次試験の配点を確認
まず、共通テストの配点が低めで二次試験の影響が大きい大学なら、ボーダーを下回っても勝負ができます。自分が二次試験で頑張れそうなら、共通テストの配点が低めの大学も検討してください。
中期・後期試験の出願のチャンスを活かす
国公立大学は前期・中期・後期と基本的には最大3回受験のチャンスがあります。前期だけでなく、中期・後期試験を実施している大学もよく検討してください。
地方国公立大学の魅力を知る
都市部の大学にこだわらず、地方大学も視野に入れることで選択肢がグッと広がります。どの大学でも前述したメリットについては大きく変わりません。また、地方大学の中には独自の強みや特色ある学びを期待できる大学もあります。自分の興味のある分野で、そういった大学がないか調べてみるのも一つの手です。
地方国公立大学の中には東京で受験可能な大学や東京からのアクセスが意外と良い大学もあります。
まとめ:国公立大学を諦める前に、できることを考えよう
共通テストの結果が思うようにいかなくても、国公立大学進学を諦めるのはまだ早いです。
✔ 学費の安さ、大学院進学率の高さ、就職での評価 など、国公立大学共通のメリットは大きく、偏差値だけで進学を諦めるのはもったいない。
✔ 二次試験の配点が高い大学を選べば、共通テストの得点が不利でも逆転可能なケースがある。
✔ 中期・後期試験の活用、地方国公立の検討など、選択肢を広げることで進学の可能性を最大限に高められる。
最も大切なのは、「自分が本当に何を学びたいのか」「どんな環境で成長したいのか」を改めて考え、戦略的に出願することです。
目標を見失わず、最後まで国公立大学進学の道を模索し、自分にとって最良の選択を目指してください。
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