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【理工系大学】青山学院大学理工学部【調べてみた】

大学受験

本記事では青山学院大学理工学部について調べたことをまとめます。学部全体について記述をしていきますが、馴染みのある機電系についてのみ言及しているところもありますがご容赦ください。記事中の情報は基本的に全て執筆時の2023年6月時点で確認できた情報となります。

筆者の属性について簡単に述べると上智理工修士卒(機電系学科→電気系研究室)、元電気機器メーカー技術系総合職といった具合になります。(詳細プロフィールもご参照ください)以下、こうした属性からの偏った視点による内容とご理解ください。

学科構成 [1]

  • 物理科学科
  • 数理サイエンス学科
  • 化学・生命科学科
  • 電気電子工学科
  • 機械創造工学科
  • 経営システム工学科
  • 情報テクノロジー学科

コンパクトながら幅広い領域の学科が揃っている印象です。このラインナップの中で経営システム工学科が独立しているのが少し目を引きます。

学生数・入学定員

学生数 [2]

学科男性女性
物理・数理学科(2〜4年次)23349282
物理科学科(1〜2年次)16328191
数理サイエンス学科(1〜2年次)9021111
化学・生命科学科282191473
電気電子工学科41651467
機械創造工学科40727434
経営システム工学科30686392
情報テクノロジー学科35071421
学部全体2,2475242,771

入学定員 [2]

物理科学科105
数理サイエンス学科55
化学・生命科学科115
電気電子工学科120
機械創造工学科95
経営システム工学科95
情報テクノロジー学科95
学部全体680

大学で唯一の理系学部の理工学部としては比較的小規模な印象です。理工学部の名の通り、理学系の分野もきちんと充実している学科構成と定員数ですが、裏を返すと工学系の規模が小さいとも言えそうです。

教員数とS/T比

2022年度の理工学部の専任教員数133[3]、専任教員一人当たりの学生数(S/T比)は21でした[3]。

前回までに調べた法政大学理工学部芝浦工大明治大学理工学部のいずれよりもS/T比は低くなっています。

キャンパス

相模原キャンパス [4]

神奈川県相模原市中央区淵野辺5-10-1

JR横浜線 淵野辺駅より徒歩約7分

4年間キャンパスの移動はなく、理工学部の他に社会情報学部・地球社会共生学部・コミュニティ人間科学部もこのキャンパスで学びます。青学と聞いてイメージする青山キャンパスとは打って変わって、東京都心からはかなり距離があり、一番近い新宿まで1時間ほど、その他都心部にはそれ以上かかります。ただ、製造業の拠点が多く立地している神奈川県央地域や東京多摩地域にそれぞれアクセスしやすいので、都心から遠い割には就活でのメリットはあるかもしれません。

個人的には社会人になってから資格試験の受検で訪れたことがあり、広々とした綺麗なキャンパスとして印象に残っています。正直今まで訪れたことのある大学の中で一番綺麗だと思います。遠すぎて通学が無理ということでなければ、一度見学に行ってみることをオススメします。

学費

4年間の学費は699万円(初年度納入金 1,912,000円、理工学部機械創造工学科)です[5]。私大理工学部としてはかなり高い額でしょう。

学費のデータは大学進学【学費ナビ】を参照しています。

設置年など [6][7]

1965年 青山学院大学理工学部設置

1969年 大学院設置

60年代に設置された比較的新しい理工学部です。比較的新しいと言っても、すでに一期生が現役を引退している年代なので、設置がもっと古い大学との差を感じる場面は少ないと思います。また、明治大学や法政大学などが工学部からスタートして後から理工学部になったのに対し、青学理工は最初から理工学部としてスタートしているので、理学分野の歴史は長いとも言えます。

進路について

院進学率

大学院進学率は分野による差が大きいので、ここでは機電系に絞って紹介すると、以下の通りでした[8]。

電気電子工学科:54.5%

機械創造工学科:52.2%

機電系であれば半数以上が大学院に進学するんですね。これは他のMARCH理系や芝浦工大と比べて比較的高い値になっています。

博士後期課程への進学者は各専攻0〜数名のようです[9]。

就職

青山学院大学の公式HPでは2022年3月卒業・修了の理工学部と理工学研究科の主要就職先が公表されています。

まず、理工学部の就職人数3名以上の上位各社は以下の通りです[10]。

就職先人数
TIS7
SCSK6
日本総合研究所6
NECソリューションイノベータ5
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン5
メイテック5
アウトソーシングテクノロジー4
エヌ・ティ・ティ・データ4
東海旅客鉄道4
富士ソフト4
三菱電機4
ワールドインテック4
いすゞ自動車3
エヌ・ティ・ティ・コムウェア3
KSK3
ソフトクリエイトホールディングス3
日本アイ・ビー・エム3
富士通Japan3
マクニカ3
リコージャパン3

SIerや技術系人材派遣会社が多い印象ですね。

次に理工学研究科のの就職人数2名以上(就職人数2名の会社は一部抜粋)の上位各社を見ていきます[11]。

就職先人数
ソフトバンク6
本田技研工業6
いすゞ自動車3
凸版印刷3
日本電気3
浜松ホトニクス3
日立製作所3
アクセンチュア2
NECソリューションイノベータ2
キオクシア2
キヤノン2
京セラ2
KDDI2
東海旅客鉄道2
東芝2
東芝デバイス&ストレージ2
富士フイルムビジネスイノベーション2
三菱電機2
ヤフー2
リコー2

院卒となるとさすがに、技術系の人気大手企業が並びます。

学部の規模を考えると東海旅客鉄道(学部卒4名、院卒2名)、本田技研工業(学部卒人数不明、院卒6名)、いすゞ自動車(学部卒3名、院卒3名)の各社は青学理工からかなり採用されている印象があります。

おわりに

理学分野の充実、S/T比の低さ、院進学率の高さあたりに青学理工の特徴を感じました。学部卒上位就職先で技術系派遣会社が数社ランクインしているのは気になりますが、院卒の就職実績はかなり良い印象です。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。もしコメント等ありましたらX(旧Twitter)でのDMでご連絡いただければと思います。質問箱(マシュマロ)への質問も随時受け付けています。

出典

[1] 青山学院大学理工学部.「学科」https://www.agnes.aoyama.ac.jp/department/, (参照 2023-06-24)

[2] 青山学院大学.「学生定員、在籍学生数及び収容定員充足率」https://ac.cdn-aoyamagakuin.com/wp-content/uploads/2021/11/pp_info-undergraduate_01_2022.pdf,(参照 2023-06-24)

[3] 青山学院大学.「学部の教員組織」https://ac.cdn-aoyamagakuin.com/wp-content/uploads/2023/05/aa_number_kyoin_undergraduate_202305.pdf.(参照 2023-06-24)

[4] 青山学院大学.「キャンパスマップ(相模原)」 https://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/sagamihara.html, (参照 2023-06-24)

[5] 学費ナビ. 「青山学院大学理工学部機械創造工学科」. https://www.gakuhi-navi.com/school/2429, (参照 2023-06-25)

[6] 青山学院大学.「沿革」https://www.aoyama.ac.jp/outline/history/,(参照 2023-06-25)

[7] 青山学院.「青山学院の歴史」https://www.aoyamagakuin.jp/history/,(参照 2023-06-25)

[8] 青山学院大学.「2021年度学部卒業者の進学率」https://ac.cdn-aoyamagakuin.com/wp-content/uploads/2022/07/cp_20220004.pdf,(参照 2023-06-26)

[9] 青山学院大学.「2021年度大学院博士前期(修士)課程・専門職学位課程修了者の進路状況」https://ac.cdn-aoyamagakuin.com/wp-content/uploads/2022/07/cp_20220017.pdf,(参照 2023-06-26)

[10] 青山学院大学.「就職決定人数上位企業・団体」https://ac.cdn-aoyamagakuin.com/wp-content/uploads/2022/07/cp_20220012.pdf,(参照 2023-06-26)

[11] 青山学院大学.「理工学研究科就職状況【上位企業・団体】」https://ac.cdn-aoyamagakuin.com/wp-content/uploads/2022/07/cp_20220020.pdf,(参照 2023-06-26)

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